先に結論
- 公式が売りにする「美容液成分」のうち、オクタペプチド-2が入っているのは01〜03だけです。04・05・06・102・103の全成分表には名前がありません。
- 落ちにくさの土台は、水ではなく「油」と「膜」です。ウォータープルーフらしい作りになっています。
- 黒の色素「カーボンブラック」は、全8色に入っています。EWGのスコアは10ですが、その意味は後半で説明します。
ウォンジョンヨの「ヌードアイラッシュ」は、透け感のあるマスカラとして人気の商品です。公式サイトの全成分表示を、色ごとに見比べました。基準にしたのは、01・02・03で共通の19成分です。
オクタペプチド-2が入るのは、01〜03だけ
公式ページでは、「美容液成分in」として、パンテノールとオクタペプチド-2を紹介しています。どちらも保湿成分という説明です。
でも、全成分表を色ごとに並べると、少し違いが見えてきます。
水とBGも、01〜03にだけ書かれています。04以降の色は、水を使わない作りのようです。
悪いという話ではありません。ただ、「美容液成分が入っているから」という理由で選ぶなら、01〜03のほうが公式の説明に近いと思います。
落ちにくさの正体は、油と膜の組み合わせ
お湯で落とせるのに、水には強い。この不思議な性質は、次の成分で作られています。
- イソドデカン(低リスク)… さらっとした軽い油。塗ったあと、すぐ乾きます
- トリメチルシロキシケイ酸(低リスク)… 水をはじく、硬い膜を作る成分です
- ミリスチン酸デキストリン(未評価)… 油をとろっと固めて、液ダレを防ぎます
- ナイロン-6(低リスク)… 公式がうたう「ファイバー」に関係する成分だと思います
- リンゴ酸ジイソステアリル(低リスク)… 油をなじませて、ツヤを出す役目です
つまり、油の中に膜と固める成分を入れて、まつ毛にとどめる設計です。お湯で落ちるというのは、この油と膜がお湯でゆるむ作りだと考えられます。
色の違いは、色素の組み合わせで決まる
全成分表から読み取れる色の作り方は、次のとおりです。
- 01〜03(シアー)… 酸化チタン、酸化鉄、水酸化Al、カーボンブラック
- 04(シアープラム)… 上の色素に、青〜紫を出すグンジョウが加わります
- 05・06・102・103(ディープ、インテンス)… 酸化鉄とカーボンブラックだけ。白い色素の酸化チタンは入っていません
配合量は表示順から推測できないので、ここでは「何が入っているか」だけを見ています。
気になった1つ:カーボンブラックは全8色に入っている
黒を出す色素のカーボンブラックは、ブラウンやグレーを含む全8色に入っています。成分DBの評価は中リスクです。
EWG(アメリカの非営利団体)のページを確認すると、ハザードスコアは10でした。データ量は「十分(Robust)」です。懸念の項目では、がんとアレルギーが「中程度」、使用制限が「高い」、汚染(不純物)の懸念も「高い」と書かれていました。
ここで大事なのは、このスコアは、その成分に関する懸念の報告がどれだけあるかの目安だということです。「このマスカラが危険」という数字ではありません。マスカラはまつ毛に少量を塗るものです。日本でも、黒の色素として化粧品に使われている成分です。
それでも、黒いマスカラから黒の色素を外すのは、現実的ではありません。気になる方は、目元が敏感な日は使うのを控える、きちんと落としてから寝る、くらいの付き合い方がよいと思います。同じブランドのアイドールスリムマスカラ ロングにも、同じ成分が入っています。
防腐剤は、全8色にフェノキシエタノール
防腐剤のフェノキシエタノールも、全色に入っています。成分DBでは中リスクの評価です。ただ、この成分の理由は今回確認していないため、評価の事実だけを書いておきます。
結局、どんな人に向く?
向いている人
- 美容液成分入りの説明が気になる人(01〜03がおすすめ)
- ナチュラルに、まつ毛の毛先まで分けたい人
- お湯で落とせるマスカラが好きな人
ほかを考えてもいい人
- 黒の色素を、できるだけ避けたい人
- 目元が敏感で、防腐剤が気になる人
- オクタペプチド-2が目当ての人は、04以降の色は避けたほうがよいです
公式サイトでは現在、在庫なしの表示になっています。買う前に、色ごとの全成分を見てから選んでみてください。
全成分リスト(01・02・03)
イソドデカン/トリメチルシロキシケイ酸/ミリスチン酸デキストリン/トリステアリン酸PEG-20グリセリル/ナイロン-6/フェノキシエタノール/エチルヘキシルグリセリン/リンゴ酸ジイソステアリル/ジイソステアリン酸グリセリル/シリカ/パンテノール/水/BG/オクタペプチド-2/ジメチコン/酸化チタン/酸化鉄/水酸化Al/カーボンブラック
各成分のリスク評価と役割は、成分名のリンクから個別ページで確認できます。

