先に結論
- 「粉」なのに、防腐剤のメチルパラベンが入っています。パウダーでパラベン入りは少し珍しいと思います。
- 粉の主役は、タルクとマイカと窒化ホウ素の3つです。さらさら感とふんわり感は、この粉の組み合わせで作られています。
- 4色のうち、いちばん成分がシンプルなのは02プレーンベージュです。色の違いで中身がけっこう変わります。
TWICEの専属メイクで知られるウォンジョンヨさんのブランド、Wonjungyo(ウォンジョンヨ)の「フィクシングブラーパウダー N」。全成分を、Labonoaの成分データベースとEWGの評価で読んでみました。ここでは02プレーンベージュの成分表を使っています。
肌をなめらかに見せる粉は3つ
このパウダーの土台になっているのは、次の3つです。
ほかにも、皮脂をすって、さらっとさせるシリカ、白さと量を出す炭酸Ca、軽い手ざわりのセルロースが入っています。
商品名の「ブラー」は、ぼかすという意味。毛穴や肌のデコボコを、粉でぼんやり目立たなくさせるのが狙いです。
粉を肌にくっつけて、さらさらを保つ成分たち
粉だけだと、肌の上で動いたり、よれたりしやすくなります。そこで入っているのがこのあたりです。
- (HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー— 粉をなめらかに広げる、やわらかい粒
- (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー— 肌の上で粉を軽くまとめる成分
- ミリスチン酸Mg— 粉を肌にのせやすくする成分
どれも低リスクです。つまり、肌のうるおいを足すためというより、「粉の使い心地を整える係」だと思います。
忖度なしの1点:パウダーなのにパラベン入り
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。成分の中にメチルパラベンがあります。パラベンは、化粧品が傷まないようにする防腐剤の仲間です。
EWG(アメリカの非営利団体)のデータベースでは、メチルパラベンのスコアは3〜4。ページには「パラベンはエストロゲン(女性ホルモン)に似た働きをして、ホルモンのバランスに影響する可能性がある」と書かれています。さらに「吸い込みやすい形(スプレーやパウダー)で使うとスコアが高くなる」という説明もありました。
大事なのは、スコアは「危険度」ではないということです。懸念の報告がどれくらいあるかを示す目安で、日本ではパラベンは配合できる量の上限が決まっています(合計で100gあたり1.0gまで)。この製品がそれを超えているわけではありません。
ただ、パラベンを避けたい人にとっては、買う前に知っておきたい情報だと思います。「パウダーだから防腐剤は要らないはず」と思い込んで買うと、意外に感じるかもしれません。
もうひとつ、粉の主役のタルクもEWGでスコア8です。理由として書かれているのは、アスベストが混ざる可能性と、アスベストを含まない化粧品用のタルクでも、アメリカの研究機関の試験で毒性や発がん性が示されたという点です。気になる方は、知っておく価値のある情報だと思います。
防腐と保湿を支える成分は、意外と多め
パラベンのほかにも、傷みにくくするための成分が入っています。
- ペンチレングリコール(低リスク)— 保湿もできる、防腐を助ける成分
- エチルヘキシルグリセリン(低リスク)— 防腐を助ける成分
- カプリル酸グリセリル(低リスク)— 保湿と防腐の助けになる成分
粉に水分が入る処方なので、こうした組み合わせで傷みにくくしているのだと思います。
粉のうしろに、うるおい成分と植物エキス
パウダーなのに、うるおい系の成分もしっかり入っています。成分DBのタグで見ると、こうなります。
- スクワラン — 肌荒れ改善のタグが付く油分
- ホホバ種子油 — 肌荒れ改善のタグが付く植物オイル
- トコフェロール(ビタミンE)— エイジングケアのタグが付く成分
- モモ葉エキス — 肌荒れ改善・生理活性のタグが付く植物エキス
- アロエベラ葉エキス — 肌荒れ改善のタグが付く植物エキス
- ビルベリー葉エキス — エイジングケアのタグが付く植物エキス
- ヒアルロン酸Na — 水分をつかまえる成分
粉でカバーしながら、乾燥しにくくする方向の設計です。ただ、全成分表示は配合量の順とは限らないので、「どれくらい入っているか」まではこの表からは分かりません。
発見:4色で成分が違う
公式サイトの表示を見比べると、色によって中身が変わります。
- 01 プレーンピンク:酸化鉄に加えて、酸化チタン、群青、水酸化Al、赤226などの色をつける成分が追加。
- 02 プレーンベージュ:色をつけるのは酸化鉄だけ。いちばんシンプル。
- 03 プレーンラベンダー(限定):アルミナ、酸化チタン、群青、赤226、酸化鉄など、色の成分が多め。
- 04 ソフトクリア:色の成分なし。かわりにグリチルレチン酸ステアリル、加水分解ヒアルロン酸、水添ヤシ油、ツボクサ葉エキスが入っています。
どの色にもメチルパラベンとタルクは共通で入っています。「パラベンを避けたいから色を変える」ことはできない、という点は覚えておくと良いと思います。
結局、どんな人に向く?
向いている人
- 毛穴や肌のデコボコを、ふんわりぼかしたい
- 粉の使い心地(さらさら感)を重視する
- パラベンやタルクがあまり気にならない
ほかも考えてみていい人
- パラベンはできるだけ避けたい
- タルク不使用のパウダーを選びたい
- 粉を吸い込みやすい場面(ブラシでふわっと使うとき)が気になる
使い心地を取るか、成分の安心感を取るか。ここは人それぞれだと思います。
全成分リスト(02 プレーンベージュ)
タルク/(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー/マイカ/(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー/(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー/ミリスチン酸Mg/窒化ホウ素/ペンチレングリコール/メチルパラベン/シリカ/エチルヘキシルグリセリン/カプリル酸グリセリル/水/スクワラン/セルロース/炭酸Ca/ホホバ種子油/BG/ヤシ油/トコフェロール/モモ葉エキス/アロエベラ葉エキス/ビルベリー葉エキス/ヒアルロン酸Na/酸化鉄
出典:Wonjungyo公式サイトの全成分表示。各成分のリスク評価と役割は、成分名のリンクから個別ページで確認できます。

