先に結論
- 黒い色を作っているのは2つだけ。カーボンブラックと酸化鉄です。
- つくりは「ロウ3種+膜を作る成分」。公式が言う「お湯で落とせる」に合う組み立てです。
- 気になるのはカーボンブラック。EWGのスコアは最高の10です。ただ、この数字の意味を知っておいてほしいんです。
Wonjungyo(ウォンジョンヨ)のアイドールスリムマスカラ ロング。公式サイトに載っている全24成分を、Labonoaの成分データベースとEWGで読みました。
黒を作るのは、カーボンブラックと酸化鉄の2つ
マスカラの黒色は、この2つが担当しています。
どちらも「色の粉」です。まつげに付いて、色を見せます。全成分の順番は配合量の多い順とは限らないので、入っている量までは読めません。
ロウ3種が、カールを支える土台
公式は「カールアップ&キープ」をうたっています。成分を見ると、それを支えそうなのがロウの仲間です。
ロウは、まつげに乗せるとかたまって形を保ちます。ここにステアリン酸とステアリン酸グリセリルが加わって、水と油をなじませています。
膜を作る成分と繊維で、長さを出す
ロウだけだと、ぽろぽろ落ちやすくなります。そこで入っているのが(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマーです。まつげの上で薄い膜を作る成分で、ロウと色の粉をまとめてくっつける役です。
もうひとつはナイロン-6。これは細い繊維のこと。公式が「自然な長さ表現」と書いている部分の正体です。まつげに繊維が絡んで、長く見せます。
アラビアゴムとジメチコンも入っていますが、ここでは「まとめ役」と「なめらかさ」の脇役と考えてください。
お手入れ成分は2つ。入っているのは防腐剤1つだけ
公式が「美容液成分」と呼んでいるのは、パンテノールと加水分解シルクです。パンテノールは保湿成分、加水分解シルクはしっとりさせる成分。Labonoaの成分データベースでは、パンテノールに「エイジングケア」、加水分解シルクに「肌荒れ改善」のタグが付いています。
防腐剤はフェノキシエタノールの1つだけ。パラベンは入っていません。水が入ったマスカラは傷みやすいので、防腐剤そのものは必要な成分です。
忖度しない1点:カーボンブラックはEWGで最高の10
ここは正直に書きます。カーボンブラックは、EWG(米国の非営利団体)のSkin Deepで10点満点中の10です。EWGのページを開くと、次のような項目が並んでいます。
- 発がん性:中程度(MODERATE)
- アレルギー・免疫毒性:中程度(MODERATE)
- 使用制限:高(HIGH)
- その他:不純物の混入への懸念:高
ただし、このスコアは「この製品が危ない」という意味ではありません。「この成分について、気にするべき報告がどれだけあるか」を示す数字です。しかも、そのページには「皮膚から入りやすい」ことも書かれていて、使い方によって話が変わる成分です。
このマスカラは、まつげの毛に塗って、お湯で落とすものです。それでも、目の周りに使うものですし、気になる人は知っておいていい情報だと思います。日本では、禁止されている成分ではなく、アイメイクの黒によく使われています。
もし避けたいなら、黒ではなく茶色のマスカラを選ぶ方法があります。このマスカラは黒の1色なので、選べません。
結局、どんな人に向く?
向いている人
- 長さ重視で、束感のあるまつげにしたい
- お湯で落とせるマスカラがほしい
- 香料入りが苦手(全24成分に香料はありません)
ほかも考えていい人
- EWGのスコアが気になる
- 目の周りが敏感で、色の粉の量を少なくしたい
- ボリューム重視(このマスカラは「スリム」が売りです)
マスカラの成分解析なら、指原莉乃さんプロデュースのRirimew ラッシュキープマスカラの解析もどうぞ。
全成分リスト
水/(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー/BG/ミツロウ/パラフィン/カルナウバロウ/ステアリン酸/ステアリン酸グリセリル/ペンチレングリコール/アラビアゴム/ナイロン-6/AMP/シリカ/ジメチコン/ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)/ラウリン酸ポリグリセリル-10/フェノキシエタノール/トリ酢酸テトラステアリン酸スクロース/ラウレス-21/ヒドロキシエチルセルロース/パンテノール/加水分解シルク/酸化鉄/カーボンブラック
出典:Wonjungyo公式サイト(wonjungyobeauty.jp)。各成分のリスク評価と役割は、成分名のリンクから個別ページで確認できます。

