先に結論
- 日焼け止めの正体は「粉」です。紫外線を跳ね返す白い粉が2つ入っていて、紫外線を吸収するタイプの成分は入っていません。
- 3色は、色だけでなく中身も違います。ピーチグロウにはビタミンA、スカイグロウにはツボクサが入っています。
- 気をつけたい成分は「オレンジ油」です。ほかにも香りのある精油が6つ入っています。理由は後半で書きます。
河北裕介さんプロデュースの&be(アンドビー)から出ている、クリームのような化粧下地です。SPF50+・PA++++。公式サイトの全成分表(スタンダード)をもとに、全50成分をLabonoaの成分データベースと照らし合わせました。
紫外線を防ぐのは「粉」。吸収する成分は入っていません
紫外線を防ぐ役の中心は、次の2つです。
どちらも、肌の上で紫外線をはね返す仕組みです。全成分を見ても、紫外線を肌の上で熱などに変えるタイプの成分は見当たりませんでした。「肌がピリピリしやすいから、粉タイプがいい」という人には、見ておきたいポイントだと思います。
うるおいの中心は、セラミド3種とスクワラン
名前に「リッチモイスト」とあるとおり、保湿成分がしっかり入っています。
- セラミドNP・セラミドNG・セラミドAP(すべて低リスク)— 肌荒れ改善のタグ
- スクワラン(低リスク)— 肌荒れ改善のタグ。肌のうるおいにフタをする油
- ホホバ種子油(低リスク)— 肌荒れ改善のタグ
- エクトイン(低リスク)— シワのタグ。メーカーは乾燥から肌を守る成分と説明しています
セラミドは、肌の水分を逃がさないための成分です。3種類そろえているのは、保湿重視の下地として分かりやすい作りだと思います。
ビタミンC・ペプチド・アラントインも、ちゃんと入っています
- アスコルビルグルコシド(低リスク)— ビタミンCの仲間。美白のタグ
- 固相合成エンドウオリゴペプチド-1(低リスク)— 生理活性のタグ。メーカーは「AIが選んだペプチド」と紹介しています
- アラントイン(低リスク)— 肌荒れ改善・抗炎症・ニキビのタグ
- トコフェロール(低リスク)— ビタミンE。エイジングケアのタグ
下地としては、スキンケアに近い成分の入り方です。ただし、どれくらい入っているかは全成分表からは分かりません。表示の順番で量を決めつけないほうがいいと思います。
3色で中身が違う。ピーチにはビタミンA、スカイにはツボクサ
公式の全成分表を3色分ならべて見ると、ベースは同じで、最後のほうが違っていました。
- スタンダード— ビタミンC(アスコルビルグルコシド)とアラントインが入っています
- ピーチグロウ— ビタミンCに加えて、ビタミンAの一種(パルミチン酸レチノール)、パンテノール、ソメイヨシノ葉エキスなどが追加されています
- スカイグロウ— ツボクサ葉/茎エキスと、色づけの青1が入っています。ビタミンCは入っていません
この記事のリンクと評価は、スタンダードの全50成分をもとにしています。ピーチやスカイを買う人は、各色の全成分表をチェックしてみてください。
忖度しない1点:オレンジ油(EWGのアレルギー項目が高い)
全50成分のうち、データベース上でリスクが「中」になっているのは5つでした。そのうち、今回はEWGのページで中身を確認できたオレンジ油を取り上げます。
EWG(アメリカの非営利団体)のページには、次のように書かれています。
- スコアは3〜6(1が低く、10が高い)
- 「アレルギーと免疫毒性」の項目が高い
- 「使用制限」は中くらい。ほかのがん・発生や生殖への影響は低い
- データの量は「ふつう」
ここで大事なのは、このスコアは「危険度」ではないということです。EWGのページには「吸い込みやすい形(スプレーやパウダー)ほどスコアが高く、液体や固形ほど低い」とも書かれています。この商品はクリーム状の下地なので、低めの側に寄る形だと思います。
それでも、柑橘の精油でかぶれた経験がある人や、香りの成分に敏感な人は、買う前に知っておいて損はない情報です。気になる人は、腕の内側などで試してから使うのが安心です。
精油は全部で7つ。ただし「香料」の表示はありません
全成分表に「香料」という名前は出てきません。そのかわり、植物からとった香りのある油が7つ並んでいます。
- 柑橘の仲間:オオベニミカン果皮油、オレンジ油、マンダリンオレンジ果皮油、ベルガモット果実油
- ハーブの仲間:ラバンデュラハイブリダ油、ローズマリー葉油、ティーツリー
データベースでは、このうちオレンジ油とベルガモット果実油が「中」の評価です。ほかに防腐剤のフェノキシエタノールも「中」になっています。理由をEWGのページで確認できていないものは、ここでは書かないことにしました。
メーカーは「自然由来指数92%」と説明しています。ただ、これは「植物などの自然のものが原料になっている割合」を示す数字です。「肌への刺激が少ない」という意味ではないので、そこは分けて考えたほうがいいと思います。
結局、どんな人に向く?
向いている人
- 乾燥しやすくて、下地でもうるおいがほしい
- 紫外線を吸収するタイプの成分が苦手
- セラミドやビタミンCが入った下地を探している
ほかを考えてもいい人
- 柑橘や精油の成分でかぶれたことがある
- 香りがつくのが苦手
- ビタミンAが入る色(ピーチグロウ)を避けたい人は、色の選び方に注意
まとめると、「保湿と日焼け止めを粉でしっかり。ただし精油は7つ入り」という下地です。うるおい重視の人には合いそうですが、香りに敏感な人は、先にパッチテストをしてみてください。
全成分リスト(スタンダード)
水/酸化亜鉛/スクワラン/トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル/酸化チタン/プロパンジオール/ジカプリリルカーボネート/イソステアリン酸PEG-20グリセリル/ペンチレングリコール/トリエトキシカプリリルシラン/グリセリン/コハク酸ジエチルヘキシル/イソステアリン酸/水酸化Al/ポリアクリレートクロスポリマー-6/グリコーゲン/シリカ/ポリソルベート80/PEG-11メチルエーテルジメチコン/セスキイソステアリン酸ソルビタン/トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2/フェノキシエタノール/ポリヒドロキシステアリン酸/エクトイン/イソステアリン酸ポリグリセリル-10/キサンタンガム/ジステアリルジモニウムヘクトライト/オオベニミカン果皮油/オレンジ油/ジメチコン/マンダリンオレンジ果皮油/トコフェロール/ベルガモット果実油/ラバンデュラハイブリダ油/ローズマリー葉油/ティーツリー葉油/ポリメチルシルセスキオキサン/乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液/BG/アスコルビルグルコシド/アラントイン/ホホバ種子油/水添レシチン/フィトステロールズ/固相合成エンドウオリゴペプチド-1/セラミドNP/セラミドNG/セラミドAP/マイカ/酸化鉄
各成分のリスク評価と役割は、成分名のリンクから個別ページで確認できます。出典:&be公式サイト(andbe-official.com)の全成分表示、EWG Skin Deep。

