先に結論
- 全18成分のうち、色をつける粉は「酸化チタン」と「酸化鉄」の2つだけ。「赤○号」のような色素は入っていません。
- 香料・パラベン・エタノールの表示はありません。そのかわり、腐らせないための成分としてフェノキシエタノールが入っています。
- 気になるなら、ローズマリー葉エキスです。EWGで「アレルギー・免疫毒性」が中程度とされています。ただし「使うのをやめるべき」という話ではありません。
河北裕介さんプロデュースの&be、ピボットアイブロウマスカラ。公式サイトの全成分表示を、Labonoaの成分データベースと突き合わせて読みました。公式は01と02の2色を、ひとつの全成分表示にまとめています。なお、公式ページは「在庫がありません」の表示でした(2026年10月23日時点)。
色をつけているのは、2種類の粉だけ
眉の色をつくっているのは、次の2つです。
口紅やファンデーションでよく見る「赤○号」「黄○号」のような色素は、全成分表示にありません。色のつくり方はとてもシンプルです。公式の全成分表示は2色まとめて1つなので、01と02で粉の量や種類がどう違うのかは、表示からは読み取れません。ほかに、粉の仲間の水酸化Al(低リスク)も入っています。
毛の上で乾いて膜になる。土台は「アクリル系」
眉マスカラは、毛にのせて乾くと、色が毛に残ります。その土台になっているのが次の成分です。
- (アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー(低リスク)— 毛の上で薄い膜になる成分
- アクリレーツコポリマー(低リスク)— こちらも膜をつくる成分
- シリカ(低リスク)— とても細かい粉。質感を整えます
- 水酸化K(中リスク)— 液の酸性・アルカリ性のバランスを整える成分
水酸化Kは、データベースでは「中リスク」の分類です。ただ、今回はその理由を確認できていないので、ここでは断定しません。
気をつけたいのは、植物エキスのローズマリー葉エキス
「植物由来だから安心」とは限らない、という例です。
ローズマリー葉エキスは、EWG(米国の非営利団体のデータベース)でスコア2〜3。項目別に見ると、「アレルギー・免疫毒性」だけが中程度で、がん、発生・生殖への影響、使用制限は「低い」とされています。データの量は「Fair(ふつう)」です。
大事なのは、EWGのスコアは「懸念の報告がどれくらいあるか」の目安で、製品の危険度そのものではないこと。スコアも低めの範囲です。それでも、眉マスカラは目のまわりに使うものです。植物エキスで肌が荒れた経験がある人は、知っておいて損はない情報だと思います。気になるなら、腕の内側で試してから使うのが現実的です。
もう1つ、防腐剤のフェノキシエタノール
水が入っている製品は、そのままだと傷みます。そこで入っているのがフェノキシエタノール(中リスク)です。EWGではスコア2〜4。「刺激(皮膚・目・肺)」が高い、「使用制限」が中程度という記載があります。
パラベンを使っていないことと、防腐剤が入っていないことは別の話です。防腐剤が苦手な人は、ここは確認しておきたいところです。
うるおい・やさしさ側の成分は4つ
眉の毛にのせるものなので、肌に直接ぬるわけではありません。それでも、まぶたや眉の皮ふに触れる場所に使うため、こうした成分が入っているのはうれしいところです。
- サクラ葉抽出液(表示名はソメイヨシノ葉エキス)— 低リスク。抗炎症のタグ
- カミツレ花エキス— 低リスク。抗炎症・美白のタグ
- パンテノール— 低リスク。エイジングケアのタグ
- ヒアルロン酸Na— 低リスク。うるおいを与える成分として知られています
あとは、水に溶ける保湿成分のBGとペンチレングリコール、水と油をなじませるラウレス-21、なめらかさを出すシリコーンのシメチコン、ベースの水です。いずれも低リスクの分類です。
結局、どんな人に向く?
向いている人
- 香料やエタノールが入っていないものを選びたい
- 色をシンプルに足したい(色の粉は2種類だけ)
ほかも見てみたほうがいい人
- 植物エキスで肌が荒れたことがある
- 防腐剤のフェノキシエタノールを避けたい
「中身はシンプルだけれど、植物エキスと防腐剤は確認しておきたい」——これがこの製品の要約です。全成分の表示順は、配合量の順番とは限りません。順番から量を読むのはやめておきます。
全成分リスト
水/BG/(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー/シリカ/アクリレーツコポリマー/ペンチレングリコール/水酸化K/フェノキシエタノール/ラウレス-21/シメチコン/パンテノール/ソメイヨシノ葉エキス/ローズマリー葉エキス/カミツレ花エキス/ヒアルロン酸Na/酸化チタン/酸化鉄/水酸化Al
各成分のリスク評価と役割は、成分名のリンクから個別ページで確認できます。

