先に結論
- 公式がうたう美容成分は9種類。全29成分のうち、約3割です。残りは色の粉、ロウ、油、防腐剤などの「眉メイクの土台」でできています。
- 香料の表示はありません。眉に使うものなので、ここは安心材料だと思います。
- 気をつけたいのは「タルク」と「メチルパラベン」の2つ。どちらもEWGの評価を実際のページで確認しました。不安をあおる話ではないので、後半で落ち着いて説明します。
河北裕介さんプロデュースの&be「アイブロウパレット」。ワックスで眉の形を下書きして、パウダーを重ねる2ステップのパレットです。公式サイトの全成分表示(29成分)を、Labonoaの成分データベースと照らして読みました。公式の全成分欄は、ワックスとパウダーをまとめて1つの表示にしています。
美容成分は9種類。ぜんぶ公式が「保湿成分」と説明しています
公式サイトは、9つの成分を「眉と地肌をすこやかに保つ成分」として紹介しています。全成分の中に、ちゃんと入っていました。
- スクワラン — しっとりさせる油
- セラミドNP — 肌の水分を守る成分
- オリーブ果実油 — しっとりさせる油
- ホホバ種子油 — しっとりさせる油
- ブドウ種子油 — さらっとした使い心地の油
- ローズマリー葉エキス — 植物のエキス
- セイヨウトチノキ種子エキス — 植物のエキス
- パンテノール — ビタミンB5の仲間。うるおいを守る
- ビオチノイルトリペプチド-1 — まゆ毛のコンディション用として公式が紹介している成分
ただし、表示の順番は配合量の多い順とは限りません。「たくさん入っている」とは言えないので、期待しすぎないほうがいいと思います。眉メイクの時間に、肌や毛をいたわる成分もそっと入っている。それくらいの受け止め方がちょうどいいです。
眉の色は5種類の粉でつくっています
色や仕上がりをつくっているのは、次の粉です。
- 酸化鉄 — 茶色や黒の色をつける粉
- 酸化チタン — 色を明るく、均一に見せる白い粉
- グンジョウ — 青みを足して色を調整する粉
- マイカ — ほんのりツヤを出す粉
- タルク — さらさらした手ざわりと、のびをよくする白い粉
「赤○号」のようなタール系の色素は、全成分の中に見当たりませんでした。茶色の眉色を、鉱物系の粉だけで作っているということです。
「下書き」を支えているのはロウと油の組み合わせ
このパレットの売りは、ワックスで下書きして、夕方まで形を持たせること。それを支えているのは、次の成分だと読み取れます。
- 合成ワックスとカルナウバロウ — 形をかためて、くっつきをよくするロウ
- ラウリン酸亜鉛 — 粉をまとめて、なめらかに伸ばす成分
- トリエチルヘキサン酸グリセリルとリンゴ酸ジイソステアリル — 粉を肌にくっつけやすくする油
- ジメチコンとシメチコン — すべりをよくするシリコーン
公式は「石けんとお湯で落とせる」と説明しています。このロウと油の組み合わせで、描きやすさと落としやすさのバランスをとっているのだと思います。
忖度しない1点:タルクは「スコア8」。でも、意味を分けて読んでください
EWG(アメリカの非営利団体のデータベース)のSkin Deepで、タルクのスコアは8でした。このパレットで、いちばん高い数字の成分です。
EWGのページには、次のような記載があります。
- タルクにはアスベスト(石綿)が混ざる可能性があり、呼吸器への毒性や発がん性のリスクがある
- アスベストを含まない化粧品用のタルクでも、アメリカ国家毒性プログラム(NTP)の研究で、毒性や発がん性の可能性が示された
- がん、使用制限、汚染の懸念が「高い」と評価されている
つまり「アスベストさえ入っていなければ大丈夫」とは言い切れない、というのがEWGの立場です。データの量は「屈強(十分)」とされています。
ここで大事なのは、スコアは「製品の危険度」ではないということです。「この成分について、これだけ懸念の報告がある」という目安にすぎません。眉に少量をのせる使い方で、実際にどれだけ体に入るのかは、このスコアからは分かりません。それでも、パウダーは粉が舞って吸い込みやすい形です。気になる人は、ブラシをふくときに息を止める、粉をはらって使う、といった工夫をするのがいいと思います。
もう1つ:防腐剤のメチルパラベン
防腐剤のメチルパラベンも入っています。EWGのスコアは3〜4。ホルモンのはたらきに影響する可能性(内分泌かく乱)が「中程度」と記載されています。ページには「粉のように吸い込める形で使うとスコアが上がり、固体や液体ならスコアが下がる」ともありました。
日本では、パラベン類は化粧品基準で上限が決められています(製品100gあたり、合計1.0gまで)。そのルールの中で作られた製品です。防腐剤は、パウダーやワックスを長く使える状態に保つための成分です。入っていること自体を悪者にする必要はないと思います。気になる人は、パラベンが入っていない別のパレットも選べる、というくらいの距離感でいいのではないでしょうか。
結局、どんな人に向く?
向いている人
- 眉の左右差を、下書きで整えたい
- 香料なしのアイブロウがいい
- 茶色系の自然な眉色が好き
ほかを考えてもいい人
- タルクが入っていない粉を選びたい
- パラベンは避けたい
- 粉が舞うのがどうしても気になる
成分で見るなら「眉用としてはていねいに作られているけれど、タルクとパラベンは入っている」。これがこのパレットの、正直な要約です。
全成分リスト
タルク/トリエチルヘキサン酸グリセリル/ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル/シリカ/リンゴ酸ジイソステアリル/合成ワックス/ラウリン酸亜鉛/ジメチコン/カルナウバロウ/メチルパラベン/水酸化Al/トコフェロール/スクワラン/シメチコン/オリーブ果実油/セラミドNP/ブドウ種子油/ホホバ種子油/グリセリン/水/BG/ローズマリー葉エキス/セイヨウトチノキ種子エキス/パンテノール/ビオチノイルトリペプチド-1/酸化鉄/マイカ/酸化チタン/グンジョウ
各成分のリスク評価と役割は、成分名のリンクから個別ページで確認できます。出典:&be公式サイト(アイブロウパレット/全成分)、EWG Skin Deep(タルク、メチルパラベン)。

