子ども時代の香りから、大人の香りへ
夏の間は、みずみずしいフルーツや甘いグルマン(食べ物を思わせる香り)が人気を集めますが、秋になると、もう少し複雑で深みのある香りに心が動かされるもの。海外の美容メディアでも、今季のフレグランスは「大人の楽しみ」にフォーカスしたトレンドが注目されています。子ども時代の単純な甘さではなく、大人になったからこそ味わえる、スパイスやほろ苦さ、奥行きのある香りがキーワードです。
“グルマン2.0”と呼ばれる進化系ノート
フレグランス市場のデータによると、グルマン系の香りは前年比で大きく人気が伸びているそう。ただし、その内容は変化しています。これまでのバニラやマシュマロのような砂糖菓子系から、紅茶やコーヒー、ライス、スパイスなど、食感や深みを感じさせるノートへとシフト。専門家はこれを「グルマン2.0」と呼び、甘さだけでなく、大人の味覚を刺激する複雑さが特徴だと説明します。サフランやカルダモン、トーストしたゴマといったスパイスは、まさに秋の夜長に似合う香りです。
大人のための“飲み物”と“果実”
さらに、ウイスキーやバーボンなど、お酒を思わせる香りもトレンドに。もちろん、お酒そのものの香りをまとうのではなく、深みや温かみを演出するアクセントとして使われます。また、フルーツもスイカのようなジューシーさから、プラムやデーツのような濃厚で官能的なものへと変化。大人の恋愛を思わせるような、甘くてほろ苦い香りが秋のムードを盛り上げてくれます。
クラシックノートの“大人化”
定番の香りも、今季は一味違います。バニラの“姉”ともいえるトンカビーンは、ウッディだったり、ドライだったり、ナッティだったりと、シーンによって異なる表情を見せるのが魅力。また、華やかさだけでなく、落ち着きを感じさせるピオニー(芍薬)も、秋のダークな香りに軽やかさをプラスしてくれる存在です。子ども時代に戻りたくなる気持ちもわかりますが、大人になったからこそ楽しめる香りの世界も、ぜひ味わってみてください。
「伝統的なグルマンドノートは、若い世代向けに主流化しつつあります。一方で、高級ブランドは、より複雑で新しいノートで差別化を図ろうとしています」と専門家は語ります。
今年の秋は、自分へのご褒美として、あるいは大人の装いの一部として、深みのある香りを試してみてはいかがでしょうか。きっと、新しい自分に出会えるはずです。
本記事は以下の海外メディアの記事を参考に、ラボノア編集部が独自に再構成したコラムです。商品の効能効果を断定するものではありません。
参考記事: This Fall’s Top Fragrance Trends Are All Grown-Up

