- 全11成分のうち、注意レベルが「中」は3つ。水酸化Na、ベタイン、フラーレンです。
- 見た目は優しそうな保湿成分「ベタイン」が、実はEWGで製造不純物への懸念が高い評価でした。「天然由来だから安心」とは言い切れない例です。
- 目玉成分のフラーレンは、全成分表示の一番最後に書かれています。でも配合量が少ないとは言い切れません。理由は後半で説明します。
「ピュアビタミンC25%」を打ち出すリアラスターのビタテクト ピュアVCマックスセラム。全11成分を、Labonoaの成分データベース(EWGリスク評価・効果タグ付き)で読み解きました。
高濃度ビタミンCの中身は2種類
この美容液のビタミンCは、アスコルビン酸(いわゆるピュアビタミンC)と、3-O-エチルアスコルビン酸(安定させた形のビタミンC)の2種類で作られています。どちらもラボノアでは「肌を明るく保つ・年齢のサインをケアする」系統のタグが付いている成分です。
全成分表示は水の次にアスコルビン酸が来ていて、目玉成分がかなり早い位置に書かれています。ただし表示順は「多く入っている順」の目安であって、この並びだけで「25%」という数字を確認することはできません。そこは公式の表示を信じるしかない部分です。
ビタミンCを溶かし込む・なじませる成分たち
高濃度のビタミンCを水に安定して溶かし込むために、エトキシジグリコールという溶剤が使われています。こちらはラボノアで「中リスク」評価です。
そのほかに、イソペンチルジオールとBG、ペンチレングリコールが保湿となじみを担当。この3つは防腐効果もあわせ持つタイプで、複数を組み合わせることで防腐剤の配合量を抑えやすくなります。PVPはとろみやフィット感を出す成分で、いずれもラボノアの評価は低リスクです。
気をつけたい1点:「優しそう」なベタインが中リスク
ベタインは、甜菜(サトウダイコン)などに含まれる成分で、保湿目的でよく使われます。「天然由来」のイメージから優しい印象を持たれやすい成分ですが、ラボノアの評価では「中リスク」がついています。
EWGの該当ページを実際に確認すると、発がん性・アレルギー・生殖への影響はいずれも低い評価でした。高い評価がついていたのは「製造工程での不純物混入への懸念」という項目です。これは成分そのものの毒性というより、作る過程で不純物が混ざるリスクがあるという指標です。
EWGのスコアは「懸念の報告がどれだけあるか」を示す指標であって、そのまま製品の危険度を表すものではありません。「天然由来=安全」と単純化しないための一例として紹介しました。
同じく中リスクの水酸化Naは、pHを整えるための調整剤で、化粧品全体でよく使われる成分。ごく少量の配合なので、この製品特有の注意点というよりは一般的な話です。
話題の「フラーレン」は、配合量までは分からない
フラーレンは、ノーベル賞の研究がきっかけで知られるようになった炭素の分子です。抗酸化目的でスキンケアに使われることが増えている成分で、ラボノアでは「肌を明るく保つ・年齢のサインをケアする」系統のタグが付いています。
ただ、全成分表示ではフラーレンは一番最後に書かれています。順番が後ろだから「量が少ない」と決めつけるのは早計で、実際の配合量は表示だけでは分かりません。
正直に書くと、ラボノアの成分データベースではこのフラーレンの登録名と国際的な成分名(INCI)の紐付けに確認中の部分があり、今回はリスク評価の紹介を見送りました。分かり次第、記事を更新します。
結局、どんな人に向く?
向いている人
- 毛穴やくすみが気になっていて、高濃度ケアを試したい人
- パラベン・界面活性剤不使用のシンプルな処方を求めている人
- リッチな使用感の美容液が好きな人
ほかを検討してもいい人
- 「天然由来」という言葉だけで成分を判断したくない、慎重派の人
- 製造不純物への懸念を特に気にする人
- どのビタミンC誘導体が何%入っているか、細かく知りたい人
公式では「無香料・無鉱物油・界面活性剤不使用・紫外線吸収剤不使用・アルコールフリー・パラベンフリー」といった表示もされています。今回見た11成分の範囲では、この表示と矛盾する成分は見当たりませんでした。
「高濃度ビタミンC」という打ち出し方の裏にも、それを支える溶剤や整える成分がちゃんとあります。目玉成分だけでなく、脇を固める成分まで見ておくと、選び方の解像度が上がるんじゃないかと思います。
全成分リスト
水、アスコルビン酸、エトキシジグリコール、イソペンチルジオール、BG、ペンチレングリコール、3-O-エチルアスコルビン酸、水酸化Na、ベタイン、PVP、フラーレン
各成分のリスク評価と役割は、成分名のリンクから個別ページで確認できます。

