アスリートが体現する「強さ」の美しさ
ラグビー女子アメリカ代表として活躍するイロナ・マー。彼女は2024年のパリ五輪で銅メダルを獲得したアスリートであると同時に、スポーツ・イラストレイテッドの水着特集号のランウェイを歩き、日焼け止めブランドとのコラボレーションも実現させた、今最も注目される存在の一人です。
彼女が体現しているのは、単なる「美しさ」ではありません。筋肉質でたくましい体を誇りに思い、その姿を隠さずに表現すること。それは、多くの女性が抱える「理想の体型」に対する固定観念に、真っ向から挑戦する姿勢でもあります。
「私は、強い体でただ存在しているだけで、少女や女性たちの憧れの存在になれることを誇りに思っています」
彼女の言葉には、自分の体を肯定し、その強さを祝福する力が満ちています。
「ボディポジティブ」のその先へ
2010年代に大きく広がったボディポジティブのムーブメント。しかし近年、SNS上では再び「痩せていることが美しい」という価値観が強まっているように感じられます。GLP-1受容体作動薬(いわゆる肥満治療薬)の普及により、体重減少がより手軽に求められる時代になりました。
マーはこうした流れに対して、次のように語ります。
「女性の気持ちはよくわかります。痩せているほうが美しいと言われ、コメントが増える。その循環にどれだけ苦しむか。でも、体がトレンドになるべきではないと思います」
彼女は薬そのものを否定するわけではありません。糖尿病や血圧管理など、健康上の理由で必要とする人もいるからです。しかし、テレビ番組の合間に次々と流れるGLP-1の広告を見るたびに、「使わないことのほうがむしろ異質に感じられる」というプレッシャーについても言及しています。
「強さ」を支えるスキンケアと習慣
アスリートとしての彼女の日常は、過酷なトレーニングと試合に彩られています。ラグビーの試合は1試合80分。タックルを繰り返し、泥や汗にまみれる環境だからこそ、スキンケアにもこだわりがあります。
彼女がパートナーシップを結んだ日焼け止めブランドは、80分間の汗や水に強い耐水性を持つ製品を展開。マーは「ファーマーズタン(農家のような日焼け跡)が嫌いなので、全身にしっかりスプレーしています」と話します。
- トレーニング前後の入念な保湿
- 汗をかいても落ちにくい日焼け止めの使用
- 肌を清潔に保つためのクレンジング
こうした習慣は、彼女が「強い体」を維持するための基盤でもあります。
「季節」によって変わる体を受け入れる
マーの言葉で特に印象的なのは、体を「季節」に例えた表現です。
「私はこれからも、心の強さを保ち、人生のあらゆる季節で自分の体を愛し続けるために、できる限りのことをします。大きくなるときもあれば、小さくなるときもある。強くなるときもあれば、弱くなるときもある」
この考え方は、美容や健康において「完璧な状態」を追い求めるのではなく、変化を受け入れながら自分らしさを大切にするというメッセージとして響きます。筋肉質な体型が称賛される一方で、その体型を維持することの難しさや、時には弱さを見せることの大切さも、彼女は伝えているのです。
「強さ」とは、単に筋肉量や体力のことではありません。自分の体と心の状態を理解し、それを受け入れること。そして、周囲の価値観に流されずに自分自身を肯定すること。イロナ・マーのメッセージは、美容や健康に関心のあるすべての女性にとって、新しい視点を与えてくれるのではないでしょうか。
本記事は以下の海外メディアの記事を参考に、ラボノア編集部が独自に再構成したコラムです。商品の効能効果を断定するものではありません。
参考記事: Ilona Maher Talks Body Confidence and the Importance of Strength

