アメリカで20年ぶりに承認された新成分
2026年6月、アメリカFDA(食品医薬品局)が新たな日焼け止めフィルター「ベモトリジノール(BEMT)」を承認しました。アメリカで新しいUVフィルターが認可されるのは実に20年以上ぶりのこと。これまでヨーロッパやアジアではすでに使われていた成分が、ようやくアメリカ市場にも登場することになったのです。
アメリカでは日焼け止めは医薬品として規制されるため、新成分の承認には非常に長い時間がかかっていました。その結果、アメリカ製の日焼け止めは「重くてベタつく」「白浮きする」といった不満が長年指摘されてきた背景があります。今回の承認により、より使い心地の良い製品が増えると期待されています。
BEMTとは? その特徴とメリット
BEMTは広域スペクトラムの化学UVフィルターで、UVA波(肌の老化やしみの原因になると言われている)とUVB波(日焼けの原因とされる)の両方をカバーします。従来のアメリカ製日焼け止めに使われてきたフィルターよりも、高い紫外線防御効果が期待できると専門家は述べています。
また、BEMTは油溶性の成分で、肌にのばしやすいという特長があります。従来のアメリカ製の化学フィルターは油分が多く重たい感触になりがちでしたが、BEMTを使うことで軽やかで伸びの良いテクスチャーを実現しやすくなると言われています。これにより、メイクの下地として使いやすく、白浮きしにくい製品が増える可能性があります。
特に肌色の濃い方へのメリット
従来の日焼け止めは、肌色の濃い人に白浮きが目立つという課題がありました。BEMTはこの問題を改善し、より多くの肌色に自然になじむ処方を可能にすると期待されています。化粧品化学者のゾビア・アーメド氏は「中程度から濃い肌色の消費者は、白浮きの少ないエレガントな仕上がりの日焼け止めを選べるようになる」とコメントしています。
どんな肌タイプに向いているか
BEMT配合の日焼け止めは、すべての肌タイプに適していると考えられています。特に以下のような方におすすめと言えるでしょう。
- 日焼け止めのベタつきや重さが気になる方
- 白浮きを避けたい方
- メイクの下地として使いやすい軽いテクスチャーを求める方
- 敏感な目の周りにも使えるやさしい処方を探している方
ただし、新しい成分に敏感な方は、初めて使う際にパッチテストを行うなど注意することも大切です。
日本市場への影響と今後の展望
日本ではすでにBEMTを含む日焼け止めが一部で販売されていますが、アメリカでの承認により世界的に注目が集まっています。今後、より多くのブランドがBEMTを採用し、軽やかで使い心地の良い日焼け止めが増えると予想されます。
「BEMTの承認は、日焼け止めの使用頻度を上げるきっかけになるかもしれません。使い心地が良ければ、毎日の習慣として続けやすくなりますからね。」(皮膚科医 ジョシュア・ザイクナー氏)
日焼け止めは紫外線対策の基本アイテム。新しい技術の進化を味方につけて、自分に合った製品を見つける参考にしてみてはいかがでしょうか。
本記事は以下の海外メディアの記事を参考に、ラボノア編集部が独自に再構成したコラムです。商品の効能効果を断定するものではありません。
参考記事: There’s A New Sunscreen Ingredient In Town, But What Does It Mean For Your Skin?

